マレーシアのリアルな朝と、母子留学の切実なQ&A
マレーシアの熱気と湿気を少しだけ和らげてくれるような、賑やかな朝。なぜ賑やかかというと、今週は日本から夫が「訪馬」してきているからです。
ワンオペ育児からの、束の間の解放! ……と言いたいところですが、現実はそう甘くありません。
家計の負担を少しでも減らすため、夫がマレーシアに来る時はいつもLCC(格安航空会社)を利用します。そして案の定、毎回出発時刻が遅れるのです。 「パパまだかなぁ」と深夜まで起きて待つ子供たちをなだめながら、**「もう少し早く着く便にしてよ……LCCだから仕方ないのは分かるけどさ」**と思ってしまうのが、我が家の恒例行事になっています。
今回は、夫が来て少しだけ心に余裕ができた私が、日々のドタバタから感じる「マレーシアのリアルな空気感」と、最近読者から質問があった「母子留学の切実なQ&A」にお答えしていこうと思います。
束の間の家族時間。優雅な朝食を襲う「マレーシアの洗礼」
ともあれ、無事に家族4人が揃った週末。少しだけ優雅な朝食をとろうと、近所のカフェ「Hometown Hainan Coffee」へ出かけました。
食事を終え、さあお会計をしようとしたその瞬間……バチッ。
店内の電気がすべて消え、エアコンが停止。そうです、**マレーシア名物「突然の停電」**です。
「停電だからクレジットカードが使えないよ!」と笑う店員さん。「QRコード決済なら使えるよ」と言われたものの、なぜか電波のせいかQRコード決済も使えず! 慌ててカバンをひっくり返し、寄せ集めの現金(小銭含む)をかき集めてなんとかお会計を済ませました。ちなみにこの日の朝食代は**約5,000円弱。去年の今頃なら3,500円くらいだったのに……**と、円安のダメージも容赦なく襲ってきます。
日本では「あり得ない!」とイライラしてしまうようなことでも、ここでは「まあ、仕方ないか」で済まされてしまう。夫も苦笑いしていましたが、良くも悪くもこれが私たちの日常です。
ふと見ると、ライトもエアコンも消えた暗く暑い店内を、子供たちはキャッキャと走り回っていました。親の心配をよそに、子供は確実にたくましくなっています。
予測不能!マレーシアの愛すべき日常と多民族国家のリアル
家族第一の「チャイニーズニューイヤー」
先日、マレーシアは「チャイニーズニューイヤー(春節)」の祝日を迎えました。せっかくだからと街の中心部へ出かけたのですが、予想に反して「街全体がお祭り騒ぎ!」という実感はあまりありませんでした。
それもそのはず。マレーシアの華人にとって、春節は**「家族団欒を徹底的に楽しむ時間」**なのです。普段は離れて暮らしていても、この日ばかりは親族一同が実家に集まり、絆を深める。 結局私たちは、日系の「イオン」へ行き、子供たちが自分たちのお小遣い(リンギット)を一生懸命計算しながらお買い物を楽しむという、なんとも平和な休日を過ごしました。
日本の「ETCカード」を持たないGrab運転手!?
その帰り道、配車アプリの「Grab」に乗った時のことです。 マレーシアのGrabでは、高速道路を利用した場合、高速代は乗客側が負担してアプリの料金に上乗せされるのが通常ルールです。それは全く問題ないのですが、料金所のゲートに差し掛かった時、事件は起きました。
「オーマイガー、Touch ‘n Go(日本でいうETCカードのようなもの)持ってないや! 君の持ってる?」 と、悪びれもなく笑いかけてくるドライバー。
いやいや、プロのドライバーでしょ!? と心の中でツッコミつつ、たまたま私が持っていた物理カードを渡してゲートを開けました。(もちろん高速代はこちら持ちなので金銭的な損はありませんが、乗客のカードでゲートを開けるなんて日本ではあり得ませんよね笑)。 「サンキュー! いつものことよ〜ハハハ!」と、カーステレオの音楽に合わせて歌いながらご機嫌な彼を見ていると、本当にマレーシアの人たちは憎めません。
巨大モール「1 Utama」と、働きすぎな日本人
また別の日。家族で東南アジア最大級と言われる巨大ショッピングモール「1 Utama(ワンウタマ)」へ行きました。本当に巨大で、1日では到底回りきれません!
今回の目的は**「Nextgen(ネクスジェン)」**という屋内プレイランド(家族4人で約10,000円)。幼児向けの遊び場は多いマレーシアですが、ここは小学生高学年でも本気で体を動かして楽しめる貴重な施設です。エネルギーを持て余している7歳の長男にはドンピシャで、開店から19時頃までずっとここに滞在していました。
その帰りのGrabドライバーも、非常に興味深い人物でした。 おそらくインド系の方で、なんとタミル語、英語、マレー語、そして中国語も少々話せるマルチリンガル! 2018年にはプログラミングを学び、日本で働いた経験もあるそうです。
「日本は大好きだよ。とても綺麗だし、みんなリスペクトを持って接してくれる」 そう褒めてくれた後、彼はこう付け加えました。
「でも、日本人は働きすぎだよね。マレーシアの人間は、もっと気楽に働いているよ。」
これには夫も私も、深く頷かざるを得ませんでした。一方で、車内で色々と話す中、彼が中国系の人々に対して少し複雑な感情を抱いていることも垣間見えました。もちろんこれは彼の主観に過ぎませんが、多民族国家の「リアル」を感じる瞬間です。とてもセンシティブな問題なので、私はただ相槌を打ち、軽く流しました。
【読者Q&A】マレーシア母子留学、嘘偽りない現実
前回のブログを公開して以降、「発達に特性のあるお子さん」を持つ親御さんや、留学を検討している方からたくさんの質問をいただきました。現在進行形で傷だらけの私が、嘘偽りなくお答えします!
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Q. 日本人学校に通っていらっしゃるのでしょうか?
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A. いいえ、インターナショナルスクールです。 日本の「枠」から離れることが目的だったのでインター一択でしたが、最近は「クラスに日本人が多すぎる」という別の悩みを抱える家庭も多いです。また、発達特性(ディスレクシア・読み書き困難など)がある場合、「ハイビスカス(Hibiscus International School)」が受け入れに寛容だという有力情報も入ってきています。学校選びは常に情報戦です!
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Q. 親二人が日本語しか話せない状況で生活が成り立つのでしょうか?
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A. 成り立ちますが、図太いメンタルは必要です。 翻訳アプリがあれば日常の買い物やGrabは問題ありません。ただ、学校の先生との面談やトラブル対応では、語学力よりも「言葉が通じなくても笑顔とジェスチャーで押し切るメンタル」のほうが試されます。
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Q. 住まい探しや生活圏、学校はどうやって選定しましたか?
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A. 実は今、大きな転換期を迎えています。 マレーシアは「転校」が非常にカジュアルで、合わなければすぐ次へ行く文化です。ただ最近は、恐ろしいほどの「円安」が直撃しており、クアラルンプール近郊の学費や家賃の高騰に耐えきれず、日本へ本帰国されるご家庭が本当に増えました。もしくは、「イポー(Ipoh)」などの物価が比較的安い地方都市へ転校されるご家庭も多いと聞きます。我が家も他人事ではありません。
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Q. 子供の友達関係、コミュニティ作りをどうされておられるのか?
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A. コンドミニアムのプールとプレイルームが主戦場です。 色々な国の子供たちが集まるコンドミニアムの共有スペースで、言葉の壁を越えて遊んでいます。マレーシア社会の「子供を地域全体で見守る」という緩やかさにも助けられています。
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Q. 習い事はどうされますか?(ピアノ、スポーツ系、水泳など)
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A. 次男(5歳)がテコンドーにドハマり中です! 実はこれまで、強気な長男(7歳)にやられっぱなしで、いつも泣かされていた次男。見かねてテコンドーに通わせ始めたのですが、そこの師匠が「とてつもなく怖いオーラを放つ人」なんです。でも、その師匠が次男に目をかけてビシバシ鍛えてくれている結果……最近、長男に理不尽なことをされると、次男が**「テコンドーの技でやり返す」**ようになりました! もちろん、まだ泣きながらではあるのですが(笑)、やられっぱなしだった弟が立ち向かう姿に、異国の地での逞しさを感じています。
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最後に:また始まるサバイバル
夫がマレーシアにいる数日間は、子供たちの笑顔が増え、私の背負っている見えない荷物も半分になります。でも、彼が日本へ帰る飛行機に乗った瞬間から、また「生きるだけで精一杯」のサバイバルな日常が始まります。
円安の波、インターナショナルスクールの現実、そして子供たちの成長。 綺麗事ではない私たちのドタバタ劇が、今、日本のどこかで息苦しさを感じている誰かの「小さな窓」になれば嬉しいです。
次回は、今回少し触れた**「円安と生活費のリアル(日本に帰るか、残るか)」**について、もう少し踏み込んで書いてみようと思います。これから、どうぞよろしくお願いします!
※重要:情報の取り扱いについて ブログ読者の皆様へ。ビザの要件や学校の評判は、日々コロコロと変わります(これぞマレーシア!)。私のブログはあくまで「個人の体験談」です。最新かつ正確な情報は、必ず以下の公式サイト等で一次情報を確認してくださいね。
外務省 海外安全ホームページ:治安情報の確認
マレーシア移民局:Student Passの最新要件


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